私は17歳の時、飲食店でのアルバイトを通して初めて食の仕事に触れ、その瞬間からまるで取り憑かれたかのように一瞬でこの世界に魅了されました。

あの日からあっという間に20年という月日が流れました。もちろん大変な事も多い業界ではありますが、それでも今この瞬間も、まだ少年だったあの頃の自分となにも変わらぬ熱量と距離感で、食に関わる様々な仕事に日々ワクワクし続けています。

フードビジネスはとても奥深く、不思議な世界だと感じます。食を通して、性別、世代、学歴、国籍などを超えた様々な人々が集まり、複雑に交差し続け、対等に語り合い生まれる世界。特別な日も、嫌なことがあった日も、ありふれた変わりのない日も、どんな一日でもおいしいものはいつだっておいしいまま、常に人々のそばにあり、手を伸ばせば届く距離でそっと寄り添い続けます。この素晴らしい世界に強く魅せられたまま、これからも弊社が築き上げてきたものは大切に守り続けながら、常に新しいことにチャレンジしていくつもりでいます。

みなさまの日々の暮らしのなかで、ぜひ私たちの世界を感じ、味わい、楽しんでいただけたらと強く願っています